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ちょっと感動もあり。『デトロイト・メタル・シティ』 [映画]

 *映画の内容に触れているので、未見の方は注意して下さい。

 私は原作のマンガ読んでないんですが、「おもしろかった」という声が多い『デトロイト・メタル・シティ』行ってきました。土曜日にレイトショーの開場30分前に行ったら、既にほぼ満席。今日は同じレイトで、開場1時間前に行ったら、何とか席ありました。劇場が小さいのもありますが、結構ヒットしてるようです。開場前のロビーで待ってる客層はかなり若く、私はおっさん一人でちょっと浮き気味。でも、始まったらそんなの気にならないくらい笑えました。エンドロールの後にちょこっとオマケ映像あります。


  
メタルシティ.jpg (写真はパンフレット。LPレコード? みたいなケース入りです)

 大分県の地方都市出身の大学生、根岸崇一(松山ケンイチ)は優しい音色の生ギターで恋愛について歌うポップなラブソングが好きなどこにでもいる若者。「ミュージシャン募集」のポスターを見て応募した音楽事務所で、無理矢理デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」のボーカル、ヨハネ・クラウザー2世に仕立て上げられる。自分が追い求める理想の音楽とはかけ離れたデスメタルバンドでの活動に悩む根岸青年。
 ある日、大学の音楽サークルで片思いだった美女、相川由利(加藤ローサ)と街で再会する。音楽雑誌の編集者として働く由利はDMCの音楽を「最低」とこき下ろす。実はクラウザーである自分の正体を隠しながら、由利への想いで揺れる根岸。ついにそのジレンマに耐えきれなくなり、大分の実家へ傷心のまま逃げ帰ってしまう。クラウザーの失踪で活動停止状態となるDMC。しかし、そんなDMCにアメリカのブラック・メタルの帝王、ジャック・イル・ダークから挑戦状が叩き付けられたのだった…。

 原作はギャグ漫画らしいんですけど、映画はちょっと感動させるくだりも入っています。私は個人的には、音楽をテーマにした映画の条件って「音楽が人に与える不思議な力が描かれているかどうか」だと思ってます。その点で、ヘンテコな人たちにしか見えないファンが、一般的な常識に外れるデスメタルが好きでしょうがなくて、それでちゃんといろんな力をもらっていることが映画の中で描かれています。

 昔、アメリカでヘヴィメタルが子供の自殺の原因になった(だったかな?)だかで、ミュージシャンが訴えられる事件がありました。だけど、「死」とか「悪魔」を歌詞の題材にしていても、聴いてるのが子供だからって、本当に殺人や悪魔崇拝に走るわけじゃなし、曲の雰囲気やギターのリフやソロの格好良さが好きなだけなんですよね。アリス・クーパーなんて、『Hey Stoopid』のタイトル曲で、「男にフラれたからって世界が終わるわけじゃなし、頭に銃を突きつけるなんてアホだぞ」って歌って若者を励ましていた。

 お話は全体的には漫画が原作だけあって、ハチャメチャなんですけど、ファンの手紙を読んだり、母親(宮崎美子)のさりげない励ましで失意から立ち直り、ジャックとのバンド対決に臨むラストは結構燃えるかも。
 ちょっと残念なのは、オリジナル? と思われる曲は結構格好いいのに、演奏シーンがちょっと少ないとこかなぁ。DMCはトリオ編成なんですね。リフは複雑で速いし、かなりなテクのバンドの設定だと思います(たぶん演奏は吹き替え)。メンバーに扮する俳優さんは楽器は素人らしいんですけど、ライブの場面はなかなか。もうちょいギターソロとか演奏テクを見せつける場面があったら…。


 エンドロール見てたら、「マーティ・フリードマン」の名前があったから、どこに出てたんだろう? と思ったら、パンフによると、ジャック(ジーン・シモンズ)のバックのメンバー役でした。「ヘビメタさん」でポール・ギルバートとKISSの曲あてギター対決をやったくらい大ファンらしいので、映画での共演をきっと喜んでいるだろう…と思ってパンフに何か書いてるかと思ったけど、マーティのインタビューは載ってませんでした。


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神様?…。『ハンコック』 [映画]

 *映画の内容に触れてますので、未見の方は注意して下さい。

 え〜。北京五輪も終わり、ふと気が付くと「見るテレビがない!」という状態。おっさんになると、民放のゴールデンタイムのバラエティとか連ドラってさっぱり見る気がせんのです。ついついNスペとかニュース番組を見てしまう…。若い頃は親父がそういうの見てても、「どこがおもしろいんやろ」と思ってたもんですが…。

 エライ話が脱線しましたが、ウィル・スミスの新作『ハンコック』見てきました。

 お話は簡単に言うと、空を飛び、銃弾も跳ね返し、貨物列車と衝突しても傷ひとつ負わない超人ハンコック(ウィル・スミス)は悪者をやっつけようとするとビルは壊すし、巻き添えで高級車はメチャクチャになるしで、やることなすこと裏目ばかり。酒が手放せず、酔っぱらって子供にも絡むハンコックはスーパーヒーローなのに街の嫌われ者。だけど、ある日、踏切の中で車で立ち往生していたところを助けた広告マンから、「君のイメージアップに協力したい」と申し出を受ける。イメチェンに取り組むハンコックだが、意外な人物によって不死身の秘密が分かり、力が弱ったハンコックは自分が刑務所に送り込んだ犯罪者から報復を受けて危機に陥る…てな感じです。

 広告マンの奥さんがシャーリーズ・セロン。こんな大物女優を脇役にするはずはなく、ひょっとするとセロンは◯◯では? と思っていたら、やっぱりそうでした。最後の方、ちょっとハンコックが危ない目に遭うし、旦那の広告マンがちょっとかわいそうな展開になるんだけど、コメディらしく最後はハッピーエンドで丸く収まりました。

 ハンコックは映画の中の説明によると、どうやら有史以前に地球にやってきた(もしくは元々住んでいた)生物で、人間を作ったご先祖様(神様?)のような存在のようです。歳も取らず、凄まじいパワーを持ち(ラストを見るとどうやら生身のまま宇宙空間へも飛んで行ける)、人類の歴史をずっと見てきたらしい。
 しかし、その割には行動は凄く単純で怒りっぽく、人々にぞんざいに接してしまう理由は「自分の寂しさを分かってもらいたいから」(??)みたいな。そんな何千年も生きてるのに、全然悟りを開いてへんのか〜っ!とまず突っ込んでしまいました。神に近い存在にしては、パワーはともかく、行動がとにかく大人げないのです。まぁ、それでないと映画になんないでしょうが。
 屈折したハンコックが少しずつ心を開いていく過程はヒューマンコメディみたいな感じだけど、全体としてはほとんどマンガみたいなお話だし、その割にはラストが妙にシリアスで、何だかお話がどっちつかずな感じ。お馬鹿で漫画チックなアクションコメディに徹するなら、ハンコックの立ち直りの過程なんかはすっ飛ばして、ハチャメチャな暴れっぷりをもっと見せればいいのに(特に正体を現した後の◯◯◯の暴れ方が半端じゃない)…とちょっと思いました。

 人助けをしてるのに、人々に迷惑がられて悩む等身大ヒーローの話って、『Mr.インクレディブル』でもやってましたよね。この映画、あれを見て、「そうだ! 人助けをしてるのに迷惑がられて悩むスーパーヒーローの話っておもしろそうだ」ってな感じで企画が始まったんじゃないかなぁ。ハンコックの相棒(?)がスーパーヒーローとばれないようにひっそり暮らしてるので、そっちのお話の方がおもしろいんじゃないかとか思ったんですけど、それだともろに『インクレディブル』のパクリになっちゃいますね。

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スタバは好きですか? 『おいしいコーヒーの真実』 [映画]

 *映画の内容に触れてますので、未見の方は注意して下さい。

 やっとこさ、人さまにちょっと遅れてお盆? 休みです。というか、今のところ1日だけですが…。どっか旅行でも行きたいなぁ…。

 こんな時はやっぱり映画館に寄ってしまいました。この映画もちょっと期待作だったかな。お話は簡単に言うと、エチオピアではコーヒー豆農家が多国籍企業の商社に豆を安く買い叩かれ、その結果、コーヒー豆農家の所得は上がらず、子供が病気になっても医者に診てもらうこともできず、学校などの社会基盤もなかなか作れない。そんな犠牲の上で、先進国の私たちはスターバックスをはじめとする街のカフェで安くておいしいコーヒーを飲めるんですよ、ということのようです。

  おいしいコーヒー.jpg (映画のチラシ)

 詳しいことは知らないので、映画の内容によるだけなんですが、多国籍企業の4つのコーヒー豆商社が世界のコーヒー豆の価格を支配している。映画の中で象徴的に取り上げられるスターバックスもその会社から豆を仕入れている。価格はニューヨークの先物市場での取引で決められる。
 産地と消費者の間には6段階の仲卸会社が入っていて、膨大な手数料が上乗せされる。その上、買い取り側の商社が価格を支配しているので、産地からの買い取り価格が下がっても、農家はほかに売るところがなく、不当な安い価格でも豆を売るしかない。
 そこで、この映画に出てくる、エチオピアの農業団体の代表の男性が独自に販売ルートを開拓し、中間搾取を避けて豆を高く売り、その利益で地域に学校や社会基盤施設を作ろうとする運動を始めている-ということが描かれてます。

 ただ、映画は実はちょっと退屈でした。確かにエチオピアの貧しい農家の生活ぶりは悲惨で、豆価格の暴落でコーヒー栽培を見限り、麻薬栽培に手を出す農家が増えたりと、今のままではいけないんだろうな、というのは分かる。でも、映画の中では、肝心の4つの独占企業や、取引に入り込んで利益を取っている仲卸会社のことは具体的に描かれておらず(「取材に応じなかった」とラストに字幕が出る)、どういう仕組みでそんなことになっているのかがよく見えてこないのです。
 ここら辺は、マイケル・ムーア監督あたりだと、「ここがこうなってて、こいつが悪い」としっかり犯人探しをやるので、手法にはいろいろ批判があってもスッキリするところです。

 この映画では最後に解決策として、その団体やいろんな途上国産品で進めている「フェアトレード商品」というのを紹介していて、それをみんなが買うようになれば発展途上国の問題はかなり解決される、と示されます。フェアトレード商品とは、発展途上国からの農産物を適正な価格で購入することで、その国の生活向上を目指すものだそうです。
 一緒にもらったチラシにフェアトレード商品の一覧が載っていて、扱い企業の中に、この映画で槍玉に上げられているスターバックスも入ってました。伊勢丹とかイオン、西友も1品目だけど載ってました。ちょっとずつメジャーになってるのかな。

  フェアトレード.jpg (フェアトレードのマーク)

 映画の中で、WTO会議での発展途上国への不当な扱いも取り上げられているんですが、映画を見る限り、国内の農業補助金と関税で発展途上国からの安い農産物輸入を防ぎたい欧米と、安い農産物を輸出したい途上国との対立が問題のよう。だとしたら、コーヒー豆の場合は多国籍企業に価格を支配されているとはいえ、輸出先の保護政策で売れないわけではないのだから、ちょっと問題が違うのでは? と思いながら見てました。まあ、途上国が先進国の食い物にされている、ということが描きたかったのかもしれませんが。説明不足な感じといい、分かりやすくするためなんだろうけど、ちょっとちぐはぐな印象を受けました。

 てなわけで、フェアトレードマークの入ったコーヒー豆で入れたコーヒーをみんなで飲めば問題は解決するんでしょうが、スタバのコーヒーがそれでドンと高くなったら、やっぱりお客さんは減るでしょう。そしたら、コーヒー豆は売れなくなるんじゃないのかなあと思うんですが。チラシにもスタバのデザインをモチーフにしたらしいカップのイラストが使われているし、映画の中でも、昇格したばかりで張り切ってる女性のスタバ店長のインタビュー(たぶん映画の趣旨を知らせないで撮ってる感じ。エンドロールで「スターバックスは取材に応じなかった」と字幕が出る)が出たりと、何かと槍玉に上げられているんですが、ことコーヒー豆の価格のダンピングという問題に関しては、スタバはそんなに悪いことしてないのでは? と思ってしまいました。

 ただ、もしスターバックスが「わが社は発展途上国のコーヒー豆農家の生活向上に協力するために、全面的にフェアトレード商品に切り替える」と宣言したら、ぐっと企業イメージが上がるでしょう。もちろん、コーヒーも値上がりするでしょうが。それでも、それを買う消費者側がそれを知っていれば、一定の人々はそれを受け入れるでしょう。この映画の狙いはその辺なのかもしれません。

 そんなわけで、ちょっと宣伝臭? がするものの、「フェアトレード商品」というものの存在を教えてくれた映画でした。

 そういう私はスポーツ新聞と漫画とカレーライス(もしくはピラフ、ナポリタンスパゲティ)という喫茶店「三種の神器」がスタバにはないので、あんまり行きませんが…。フェアトレードカレーライスがあったら、ばしばし食いますけども…。


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言われてたほどではない? 映画『靖国 YASUKUNI』 [映画]

 *映画の内容に触れてますので、未見の方は注意して下さい。

 お盆なのになぜか仕事が忙しく、なかなか映画も足が向きませんでしたが、この季節はやはりこういう映画を見なければいけません。保守系の政治家が上映に横槍を入れたり、右翼団体の抗議活動があったりと何かと話題になった映画でしたが、いつか紹介した個性的なミニシアターで上映中だったので、ちょっと見てきました。

  靖国パンフ.jpg (映画館にあったチラシ。こっちはちょっと恐ろしげ? なイメージ。いかにも論争を呼びそう)

 上映はこの映画館の2階の屋根裏部屋? みたいな場所にある別館みたいなところで上映。終戦記念日の1週間ぐらい前だったと思いましたが、劇場内は観客は私入れて4人。世間を騒がせた頃はもっと入ってたのかな?

 映画は…小泉首相の参拝で揺れた(たぶん)60回目の終戦記念日の靖国神社での出来事を追いかけつつ、神社の御神体の靖国刀の刀匠が新しい刀を一本仕上げるまでの映像が挿入される。終わりの方は戦前と戦後間もなくの昭和天皇の参拝の映像に重ねて、太平洋戦争当時の日本軍兵士が(たぶん)中国人捕虜の首を日本刀ではねて手に持ってる写真などの記録映像…そんな感じです。

  靖国パンフ2.jpg (パンフレット。事前のいろんな問題勃発で? ちょっとソフトイメージに? 映画の内容に合ってない気がします)

 最初に思ったのは、右翼団体や保守系の政治家が怒るほど、批判的な視点は感じられない、ということ。ドキュメンタリーとしてはかなり簡単なつくりのように思えた。なぜなら、8月15日、その日に靖国神社で起きていることを淡々と撮影してるだけだから。ラストの記録映像は日本の戦争責任を批判してるものかもしれないが、どこかから既存の映像を引っ張ってきただけで、どこかで見たような気がするものばかり。

 ではあるけれど、その映像はかなりおもしろい。戦争に行ったぐらいの年齢の高齢者はまだ分かるにしても、明らかに戦争には行ってない(ひょっとすると戦後生まれぐらいの)年齢の男性らが完璧な軍装で行進しながら、大声でアジテーションする。星条旗を掲げたにやけたアメリカ人が靖国参拝をしようとする小泉首相を支持する、というプラカードを持っていると、握手を求める中年男性や、その一方で「ここで星条旗を掲げるな!」と怒鳴りながらアメリカ人の男にからむ男性も。
 石原都知事ら保守系政治家の演説を妨害する左翼系の若い男をいきなり引き倒して、「お前は中国人か!」とか「中国へ帰れ!」と怒鳴り続ける男…。鼻血を出しながら、警官に「僕を逮捕する気ですか!」と狂ったように叫び続けるその左翼系の男。制服姿で完璧な整列で行進してきて参拝する陸上自衛官…。合祀の取り下げを求めて集団でやってくる台湾人の戦没者遺族…とにかく「阿鼻叫喚」という言葉がぴったりな喧騒に包まれている。

 終盤の記録映像や台湾人遺族らの言動を別にすれば、映画は出来事をただ映してるだけ。もし、この映画を見て、靖国神社を貶めている、と感じるなら、それは映像の中に出てくる人があまりに珍妙に見えるからだろう。私もそう思う。どうして神社にお参りに来るのに軍装で来なければならないのか、よく分からないが、それは彼らなりの理屈があるんだろう。その思いに偽りがないのなら、この映画は思想の立ち位置に関係なく、今の靖国神社の姿をそのまま映しているだけの意味しかないように思える。
 だから、ドキュメンタリー映画として考えると、実は完成度は低いのではないか、とも思えてしまう。見ている者に考えさせることが目的なのか、政治的に問題になることを避けて明確なメッセージは打ち出さなかったのかもしれない。

 そんな喧騒をよそに、靖国刀の刀匠は長年の作業で節くれだった、まさに「職人の手」で黙々と刀を打ち続ける。旧日本軍の刀は軍人の象徴でもあるし、戦争で被害を受けた国の人々には残虐性の象徴みたいなもんだろう。だけど、焼き入れた鉄を叩きながら寡黙に淡々と刀を作り上げていく老いた刀匠の姿は、亡くなった兵士たちに祈りを捧げているようにも見える。

 戦争から生還したり、戦後をやっとこさ生き抜いてきた世代の高齢者を医療制度の変更や年金問題で苦しめている政治家が、終戦記念日になると何故集団で靖国神社に参拝したくなるのかはよく分からないけど、むしろ政治的なものとすっぱり手を切った方が、普通の人が静かにお参りできる場所として万人に認められると思うんですが、そうはならないんだろうなあ。


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お馬鹿全開。「テネイシャスD 運命のピックを探せ」 [映画]

 *映画の内容に触れてますので、未見の方は注意して下さい。

 『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックのお下劣ギャグ全開のお馬鹿ロック映画見てきました。いや~予想はしてましたが、劇場がっらがら。メチャクチャに下らなくておもしろいんだけどな~。まあ、デート向きではないかなあ。

 テネD.jpg (写真はパンフレット)

 敬虔なキリスト教徒の家に生まれたJB(ジャック・ブラック)はロニー・ジェイムス・ディオをこよなく尊敬するロック少年だった。しかし、ある時、「ロックは悪魔の音楽だ」と断言する父(ミート・ローフ)に大切なポスターを破り捨てられてしまう。その時、JBが神とあがめるディオがポスターから抜けだし、シャウトしながら「ハリウッドへ行け」とありがたい啓示を与える。
 JBがハリウッドにたどり着くと、アコースティックギターを超絶テクで弾きまくるKG(カイル・ガス)と出会う。飛び入りライブで腕を磨く2人(何だか漫才みたい…)。2人は悪魔の歯で作られ、ザ・フーのピート・タウンゼントやエディ・ヴァン・ヘイレンに天才的なギタープレイを与えたという「悪魔のピック」の存在を知り、ピックを探す旅に出る…というと感動のストーリーのようですが、すんごくお下劣で下らないんです。でも~~~ロック好きは少しは感動するかも…やっぱしないか。

 この映画、実は…いや、たぶん…ミュージカルです…。台詞を歌で表現する場面あるし(歌詞はすんごくお下劣です)。それと…音楽は常に爆音。音がデカイ。なぜなのか~♪♪~ラララ~♪~それは~~♪♪~~メタルは爆音で聴くものだから~~♪

 主演の2人はデブとハゲのおっさんで、ぜ~~んぜん格好良くないんですが、ひたすら自分たちのロックを求めて突き進む…というわけでもなく、単に有名になりたいから「悪魔のピック」を手に入れようと頑張ります。ラストは…何故か悪魔が召喚され、2人はロック対決を挑む。負けると地球の危機が! しかし、地球の危機がかかってるわりに対決は結構地味で、あれ? という感じで悪魔は去っていく…。

 ということで、ジャック・ブラックのファン以外の普通の映画ファンにはツライ映画かもしれませんが、私はずっと笑いっぱなしでした。エンドロールの後におまけ映像があるんですが、これがまたお下劣なので……わざわざ残ってまで見ることはないと思います…。ベン・スティラーとティム・ロビンスが変な役で出てます(これも結構笑える)。

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シャマランのマジック炸裂。『ハプニング』 [映画]

 *映画の内容に触れてますので、未見の方は注意して下さい。

 シャマラン監督、またしてもやってくれました。まさにマジック炸裂。「今度こそはおもしろいに違いない」と期待させておいて…またしても。しかも、わざわざ先行ロードショーで見てしまいました。

 あらすじは…ニューヨークで突然、人々がバタバタ自殺し始める。それは少しずつ全米へ広がっていく。パニックになり、逃げまどう人々。高校(?)の教師のマーク・ウォールバーグは最近しっくり行ってない妻と一緒に安全な場所を求めて避難する…。

 人々を狂わせて自殺させる犯人は結構早い段階から分かります。後半、ちょっと変なおばあさんが出てきて、かなり怖いんですが、この人が謎解きのキー? とか勝手に想像してると、全然違います。で、何のひねりもなく映画は終わり…。見終わった感想は…何が言いたかったの? って感じ? ホントは赤い文字にしたかったけど、この映画に期待してる人もいるだろうし、ちょっと控えめに。

 好意的に解釈すると、大勢の人がパニックに襲われた時、意外な本性や本音が現れて、自分が大切にしている人のありがたみが分かる、ということが描きたいのだろうか。その割には正体も原因も不明の「死」に襲われているのに、逃避行中のマーク・ウォールバーグたちの緊張感はゼロ。何だかピクニックみたい。で、それに反比例するように、自殺シーンはかなり残酷です。う〜ん…謎だ。

 まったくの余談ですが、人々は狂い始めて自殺する前に、はたと気付くとふっと動きを止めてるんですが(それも集団で)、まるで子供の頃にやった「ぼんさんが屁をこいた」の遊びのようでした。関西以外では「だるまさんが転んだ」かな?


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『ぐるりのこと。』 [映画]

 *批判的なことを書いてますが、あくまで個人の意見です。

 新聞の映画評がかなり高評価で、会社の同僚も見に行って「感動した」って言ってたので、ちょっと期待作でした。事前の印象としては癒し系の映画かな? と思っていたんですけども、ちょっと違ってました(私には)。

 あらすじは…省略して書くと、子供を流産で失った法廷画家(裁判の時に被告の挿絵を描く画家)と妻が、悲しみを乗り越えて夫婦の絆を取り戻す…という物語でしょうか。

 全体を通じた違和感は、主人公の画家(リリー・フランキー)のわけの分からなさ。妻が子供を失ったことに苦しんでいても、仕事で悩んでいる風でも、夫は何を考えているかさっぱり分からない(演技なのかそうでないのか分からない)。妻役の木村多江さんが子供を失って心が崩壊していく女性をきっちり演じているので、すごく対照的に見えます。

 もっとも、妻が夫婦の絆を失いかけていると感じる理由が「夫と悲しみを共有できているか分からない」という理由なので、見た目、映画が変なわけではないんですけど、リリー・フランキーは時折、ふにゃっとした笑顔を見せる以外は感情の起伏とか表情の変化も乏しく、台詞が凄まじく棒読みなのが輪をかける。逆に言えば、「こんなヤツいるなあ」という役どころを見事に演じているのかもしれないけど、私は「何で奥さんをほったらかしにしてるんだろう?」と思うばかりで、共感とか感情移入が難しかった。

 それと、法廷画家という耳慣れない職業の人を主人公にしているから、幼女連続殺人事件、地下鉄サリン事件、外務省の機密費横領事件、大阪の児童連続殺傷事件と、夫婦が共有した時間の流れをなぞるように法廷の場面が出てきます。被告名とか事件名は架空のものに差し替えてあるとはいえ、普通に新聞を読んでいる人なら、「ああ、あの事件のことだな」と分かる取り上げ方をしています。

 その中で、あきらかに被告の醜悪な姿を誇張して描いたり、報道されていたエピソードではありましたが、被告が被害者の遺族を罵倒する場面なんかも再現されている。事件の中には、既に被告が死刑になってしまった事件もある。それも何だか嫌な感じだった。

 夫の法廷画家は美大出身で、学生時代から交際した妻と結婚したという役どころ。絵では食えなくて、最初は靴修理のアルバイトをしながら、小さな出版社で働く妻とつつましく暮らしているが、ある時、テレビ局で働く知人から法廷画家の仕事を紹介されるのです。映画の中では、夫が絵を続けたいのか、そうでないのか、法廷画家という仕事を嫌だけど仕方なくやってるのか、何か疑問を抱いているのか、心の内がよく分からない。と言うか、それは夫婦の絆とあまり関係がない気がする。
 だとすると、事件を取り上げることは、2人の間に流れた年月の描写代わりくらいの位置付けなのかなあという気がする。もしくは、2人の(もっぱら夫の)日常だけでは単調すぎて、映画の間がもたないから事件と法廷という「非日常」を入れることでバランスを取ったのかもしれない。

 もしそれくらいの必然性で入れているんだったら、法廷で罵倒される遺族の姿はもちろん、既に死刑になってしまった被告だってあんな風に取り上げることはないんじゃないかなあと思いました。

 その他にも、出てくる人出てくる人、がさつだったり下品だったりどこか人の不快感のツボを刺激するようなタイプの人ばかり(これは意識的にそうしている気がする)で、ラストは確かにかなり癒しのあるシーンなんですが、私は最後までピンと来なかったです。

 後日追加…。

 先日、職場での飲み会があって、この映画を見た職場の同僚の女性(40代半ば)と話したんですが、女性の意見は全然違ってて、「この映画を見ると、結婚ってのもいいものだなあ」という癒された気持ちになったそうです。その人は独身。「(映画の中の)旦那さん、奥さんが苦しんでるのに、ちょっと冷たくないか?」と言ったら、「そのさりげない様子がかえってリアリティがあるし、優しさを感じる」とのことでした。


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NHK版とちょっと違う。『クライマーズ・ハイ』 [映画]

 *映画の内容に触れていますので未見の方は注意して下さい。

 佐藤浩市が主役を演じていたNHKドラマの「クライマーズ・ハイ」が結構良かったのでちょっと期待作でした。あらすじはNHK版とちょっとだけ変わってました。機体の墜落現場を再現してるので、そこがちょっとスケールアップした感じ。こういう群像劇は好きなので、まあまあ楽しめました。監督さんは『金融腐食列島 呪縛』を撮った原田眞人で、ドキュメンタリーっぽい雰囲気で、長い映画ですが一気に見ることができました。

 クライマーズ・ハイ.jpg 見に行ったのは前に紹介した天六のシブイ映画館。入り口の看板は手描き(パンフレット置いてませんでした)。

 お話は…群馬県の架空の地方紙「北関東新聞」の遊軍デスク、悠木(堤真一)は販売局の同僚安西と谷川岳に登る約束をしていた。悠木が約束の駅に出かけようとした寸前、編集局に通信社の臨時ニュースの放送が響き渡る。「日航123便がレーダーから消えました」。悠木は北関東新聞の全権デスクに指名される。登山での極限の緊張状態から気分が高揚し、恐怖を感じなくなる感覚「クライマーズ・ハイ」。北関東新聞の記者たちにとって、絶壁に挑むような厳しく辛い取材合戦が始まる…てな感じです。

 原作者の横山秀夫は新聞記者OB。編集局が一瞬にして騒然となり、全員が一斉に動き始める。電話をかける者、スクラップを取り出す者、名刺ファイルで独自の取材源にアプローチする者…なかなかのリアリティ。NHK版とちょっと違うなぁと思ったのは、悠木をはじめとする回りの記者が一貫してブレがないというか、記者の使命感でひたすらに突っ込んでいくところ。NHK版では台詞では出てこないけど、編集局の中でちらっと「群馬じゃなければいいのに」という雰囲気が流れます。

 ジャンボ機の墜落事故、そんな未曾有の大事故報道で群馬県の小さな新聞社が朝日や読売、テレビ局といった大組織と互角にやれるのか、厳しい取材合戦を戦い抜けるのか、という不安がちょこっとだけ顔を見せます。天を衝く谷川岳の絶壁のような凄まじい事故の事実の前に思わず身がすくむ、そんな感じがちょっと出ていた。映画版の方は分かりやすくて、かっこいいんですけど、「そうかなぁ。そんなに強い奴ばっかりかな」と思いました。

 ワンマン社長や社内の圧力で悠木は二度にわたって紙面構成を変えられ、完全に闘志を失ってしまうんですが、事故の遺族の悲痛な姿や墜落機の中で書かれた遺書を目の当たりにして使命感を取り戻す。メンツ争いとか特ダネをめぐる功名心とか、いろんなもので突っ走りながら、クライマーズ・ハイ状態になっている悠木が目を覚ます。記事は読者のために書くんだって原点に帰ってくるんですね。

 悠木は上司にも面と向かって文句を言うし、何者にも媚びず、部下の信頼も厚く、おまけに社長にセクハラされた美人秘書にも密かに思いを寄せられていたり(台詞にも出てくる「セクハラ」という言葉は85年の段階では一般的ではなかったと思うが…) と理想の上司なんですけど、でも、実は負けっぱなし。

 ボロボロになりながら現場から戻ってきた部下の記事は紙面に入れられず、最大のスクープは判断ミスで毎日に書かれてしまう。でも、それで良かったんだな、という風になってます。もし、見事スクープをものにしてめでたしというあらすじだったら、薄っぺらな感じになったかもしれない。まあ、原作が良いんでしょうが、そこが良かった。
 負け続けているんだけど、それを受け入れてはいないありようと言うか。東本昌平の『キリン』の主人公のように、ちょっとおっさんの心を打つかもしれません。

 安西が悠木を登山に誘う時、どうして山に登るのか、と悠木に問われて、「降りるため」って答えます。必死になってよじ登っている人生には苦しんで探して与えられるほどの意味はない。登ったら、後は降りるだけ。しかし、意味がなくても登ることに価値がないわけではない。それは登ってみないと分からない。降りることができた者にしかそれは得られない。そういう意味なんだろうか。

 悠木が何にこだわり、何に苦しんでいたかはちょっと描写や説明が不足しているんだけど、ラストの方で登山を終えた悠木が抱えていたわだかまりを捨てて、「降りること」が出来たんだなぁというシーンが出てきます。ここもちょっとNHK版と違うとこかな? どっちも良かったけど、映画版には映画版の良さがあるって感じでした。


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パンフ見てびっくり。『ミラクル7号』 [映画]

 *映画のあらすじに触れていますので、未見の方は注意して下さい。

 『少林サッカー』とかの作品を撮ったチャウ・シンチーのSFコメディ(?)、見てきました。所々で毒のある笑いもあって、やっぱり爆笑しました。しかし、びっくりしたのは映画終わって、パンフ読んで分かったんですけど、チャウ・シンチーが自分で発掘した新人女優を凄く意外な役に使っていること。女優を素直には使わないのがこの監督さんの特徴らしいんですが、ホントにそうでした。新聞の映画評でそれを読んで、どの登場人物がそうなんだろう? と思いながら見てましたけど、全然気が付かなかった(映画のあらすじと全然関係ないですが)。

  
ミラクル.jpg (写真はパンフレット)

 お話は…中国の地方都市で貧しいながらも真面目に暮らす父ティー(チャウ・シンチー)と息子ディッキー。取り壊し中のビルのような廃屋に住んでいて、ティーは工事現場で働きながら、息子の将来を思って学費の高い私立学校へ通わせていた。苦しい暮らしで、クツやおもちゃも満足に買ってやれないティーは生活用品をゴミ捨て場から拾って調達することも多かった。ある日、ティーはゴミ捨て場にあった緑色のゴムボールのような謎の物体を買ってやれなかったおもちゃの代わりに持ち帰る。
 ディッキーがそれで遊んでいると、ボールは突然形を変えてふわふわした毛の頭に緑色の体を持った生物(ロボット?)へと変身した。宇宙からの訪問者の超能力で金持ちのいじめっ子への仕返しをしたり、楽してテストで100点を取る「どらえもんののび太」状態を夢見るディッキー。しかし、「ミラクル7号」と名付けた宇宙生物はそんな超能力は持ってなかった…。怒ったディッキーは7号を再びゴミ箱へ捨ててしまうのだが、自分の身勝手さに気付いて7号と仲直り。そんな時、工事現場で父を不幸な事故が襲う…。


 はちゃめちゃでナンセンスなギャグに笑って、後半にちょっとホロッとさせて、最後はハッピーエンド。7号はいわゆる最近流行ってるゆるキャラってやつですかね。宇宙から来たにしては特に何もしないし、情けないので笑わせるんですけど、やっぱりというか実は凄いパワーを持っているんですね。で、親子を救うために自分の命を懸けてパワーを使い尽くします。
 チャウ・シンチー演じる父が息子に「うそをつくな」「ケンカをするな」「勉強して世の中の役に立つ人になれ」と繰り返します。親子の生活の貧乏っぷりがコメディらしく誇張されているんですけど、金持ちのいじめっ子に馬鹿にされても、お金より大事なものがあるんだよ、というベタなメッセージが伝わってくる。経済の発展で拝金主義が横行する今の中国で子供や若者が見ることを意識して作ったのかもしれません。


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『幸せになるための27のドレス』…題名が長い…(-_-;)。 [映画]

 *映画のあらすじに触れていますので、未見の方は注意して下さい。

 え~行ってまいりました。想像通り、カップル率高し。カップルの周囲のATフィールドを中和しながらかきわけて進みつつ、チケット買いました。「一般おっさん一枚」。まず最初に思ったこと……。映画の題名がなが~~い! ただでさえ、おっさん一般一枚で見るのが恥ずかしい映画なのに「しあわせになるためのにじゅうななのドレス」ってチケット買う時に舌噛みそうやないかぁ~~っ。言いづら~~っ。原題の『27着のドレス』でええやないですか。

 とか何とか適当なことを書きつつ。

 大ヒット米TVドラマ「グレイズ・アナトミー」で人気のキャサリン・ハイグルが演じるお人よしでドジで内気な女性が主人公。ジェーン(キャサリン・ハイグル)はマンハッタンのアウトドアブランドの会社で働いているが、社長(エドワード・バーンズ)に密かに思いを寄せていた。お人よしで頼まれ事を断れないジェーンは友達やら何やら27人の花嫁介添人を務めながら、いつか自分が祝福されながら結婚式を挙げることを夢見ていた。イタリアから帰国したわがままな妹をパーティに連れて行ったところ、居合わせた社長が一目ぼれ。妹はあっという間にプロポーズを受け、ジェーンはまたしても花嫁介添人に。出席した結婚式でジェーンと偶然出会った地元紙の結婚欄担当記者ケビン(ジェームズ・マースデン)が取材のため、失恋に苦しむジェーンに近付く。最初は他人の花嫁介添人を27回も努めたジェーンを記事のネタとして見ていたケビンだが、
少しずつジェーンに好意を持ち始める…というお話。

 え~感想ですが、脚本がかな~り大味な感じです。ドジでお人よしで男性に縁がないという設定のジェーンが、はっきり言って一番美人です。ジェームズ・マースデン演じるケビンはめっちゃかっこいいんですが、出会ったジェーンはやっぱり最初は喧嘩してしまいます。ケビンはだんだんジェーンを好きになってしまい、「27回も花嫁介添人をやったツイてない女性」(そんな記事、載せるか?)という記事をボツにしようとするんですが、ケビンの知らない間に新聞に載ってしまい、ジェーンは利用されたと知って傷つきます…が…誰もが「こうなるんだろうな」という風にお話が進んで、「やっぱこうなるよね」という結末で終わり。
 その他、何だか無理やりなお話の展開が目立つ気がしますが、ラストのジェーンの結婚式の場面で、27回も他人の結婚式に出たジェーンの善意への温かい「お返し」があって、そこは少し笑えたし、いいオチだと思いました。

 彼氏がなかなかプロポーズしてくれない、とかそろそろ彼女にプロポーズするかな? というカップルが(互いにプレッシャーを掛け合うために?)見に行くといい映画かもしれません。

 キャサリン・ハイグルとジェームズ・マースデンを好きな人も楽しめるかな。そう言えば、モテモテ(死語?)の社長の役やってたエドワード・バーンズ、『プライベート・ライアン』でBAR(機関銃)を担いで勇敢にドイツ軍と闘っていたライベンですよね。あのシブかったライベンが…。ライベ~ン、BARはどうした? オマハビーチで落としてきたのか? アパ~~ム! 弾を! とか頭の中でつぶやきながら見てました。


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