結婚生活のルール(『新ルールズ』) [小説・本]
やっとこさ完読しました~。ルールズ3部作。彼を見つけて、婚約したら、今度は結婚生活、ってことで、3作目は結婚生活に関するルールです。
しかし、今回のは今までのと違って、守るのはかなり困難そうな「ルール」です。簡単に要約すると、結婚生活が平穏かつ幸せに続くためには、旦那を立て、旦那の嫌なところにもある程度目をつぶり、(浮気を除いて)ある程度は自分が我慢しましょう、ってことのようです。確かに、このルールを実践する女性が自分の奥さんなら、旦那さんは幸せかも。
『THE RULES3 新ルールズ』(ワニ文庫)
例えばこんな感じ…。
「なぜ彼と他人を比べてしまうのかをよく考えてみると、問題は受け取り側であるあなたにあることが分かるかもしれません。理想の男性と結婚しても、すべてのものが手に入るわけではないことが受け入れられますか? 世のすべての夫の長所だけをまとめて自分の夫に与えることができたら素晴らしいでしょうけれど、そのようなことはできません。
あなたが幸せでいたかったら、少なくとも満足していたければ、夫には長所も欠点もあるのだという事実を受け入れましょう。私たち誰もが分かっているように、幸せとは欲しいものを手に入れることではなく、持っているものに感謝することなのです」(p109-110)
このほかにも、旦那がアダルト系の雑誌を買ってくるのを責めてはいけません(女性がウインドウショッピングをする感覚と同じ)、とか、結婚前から分かっていた欠点を指摘しない、とか、イメージ的には一昔前のニッポンの「良妻賢母」みたいな姿がルールズにおける「法則妻」のようです。
「私も仕事して稼いでいるんだから、あなたも家事は半分、均等にやるべきでしょ?」なんてのはもってのほか、って感じです(あっ、私はそういうのに反対してるとかそんなんじゃありませんので…)。しかも、旦那が1回でも浮気をしたら、結婚生活はおしまいにするべき、ということです。さらに、離婚したら、即デートを開始すべき、とも。法則ガールはプライドが高く、タフで強いんですね。
女性の権利の向上を考えるような思想的立ち位置の人には、きっと反発を感じる内容なんだろうなあ、と思います。ちょっと読み違えると、単に昔の保守的なアメリカの良き妻みたいになれ、と読めなくもないんですけど、コメントを寄せてる女性の中にはアメリカのビジネス界で大成功した人もおり、別にそういう政治的意図はないように思えました。
でも、これ、ホントに前2作と比べると、実践がかなり難しいと思うなあ…。かなり難易度高い内容ですよ。逆に世の旦那さんがたは、自分の奥さんに「これを読んでみたら?」と勧めたくなるかもしれません。ひざを叩いて、「ようここまで書いてくれた!」と涙を流すお父さんもいるかも…私の個人的な見解じゃありませんので…。
著者はアメリカ人の女性2人ですけど、片方の人はこの本を出版するまでに離婚したそうです。「?」な気もしますが、「以前にも増して恋の法則に真剣に取り組んでいる」(前書きより)そうです。
今の私にはなんだか目からウロコのような本です・・
アメリカ人女性が著者なんですね~意外!!
でも、ちょっと読んでみようかと思います。
最近いろいろ考えることもありますので・・(変な意味じゃないですけど)
紹介してくださってありがとうございます!!
by (2006-09-10 22:29)
日本の諺でも「結婚前は両目で相手を見て、結婚後は片目をつぶって見よ」とありますから、結局いつでも男女の関係は相も変わらずといったところなのでしょう。
RGで結婚された方を見てますが、皆さん実践されてますよ。でもとても楽なのは旦那様が法ハズなので、進んでお手伝いしてくださるからのようです。
by まる (2006-09-10 23:44)
>maintenantさん
そうですねえ…。でも、この本、旦那さんには見つからない方がいいですよ。仮に旦那さんがこっそり読んじゃったら、「ほら! ルールズにはこう書いてあったじゃないか!」って言われちゃうかも…。
まあ、真面目に書くと、物の見方、考え方を変えてみることで、人生が豊かにできる、ってことなんですかねえ。それが自分の力だけではどうしようもないことなら、それが最も賢い対処法ってことなのでしょうね。このルール、付き合うのがしんどい上司とか、家族との関係でも一部有効な気がしました。
でもね。例えば「時には(旦那と)デートの夜を設ける」って章で、「おしゃれなランジェリー姿で食事をしてみる」…\( ̄▽ ̄)/…とか、「歯磨き粉のコマーシャルのオーディションを受けてるつもりで微笑んで」…とか、笑っちゃうような指示(?)もありますよ。
ランジェリー姿でご飯食べたら…。お腹冷やしますよ!ヽ(゜д゜)/ 男ならトランクスにシャツってことかな? 私は今その格好でパソコン叩いてますが…。
by しまうま (2006-09-11 01:49)
まるさん
そうそう。この本の極意はまさに「肉を切らせて骨を断つ」(ちょっと違うか?)という作戦にあるのかも。彼女と喧嘩していても、急に黙り込んだり、文句言わなくなったりする方が男には怖いですからね。
仕事での後輩との関係でも、こっちがガミガミ言ってるうちはなかなか言うこと聞かないのに、もうほっておこう、と思った途端に「見放された?」と思うのか、ガシガシ仕事始めたりします。
確かに、ラブラブで結ばれた旦那さんにこのルールを実践すれば、家庭もうまく行くような気がします。
by しまうま (2006-09-11 01:54)