ちょっと想像と違ってた。『イエスマン YESは人生のパスワード』 [映画]
＊映画のあらすじに触れてますので、未見の方は注意して下さい。
最近、ちょっと人生ネガに入ってる私にはぴったりの作品かな、と。ちょっと期待作でしたが…。
お話は…銀行に勤めるカール・アレン（ジム・キャリー）は離婚をきっかけに人生が後ろ向きになり、あらゆることに「NO」といい続ける嫌味で消極的な性格になっていた。友達の結婚式パーティーの誘いには居留守を使い、気にかけてくれる知人の誘いもすべて「NO」。そんな時、ひょんなことから参加した自己啓発セミナー（？）で、「これから何を頼まれても必ずYESという」との課題を与えられる。セミナーの帰り、いきなり厚かましいホームレスの頼みにYESと答えて公園まで送る羽目になり、クルマはガス欠になり、災難に見舞われるが、スクーターに乗った風変わりな美女（ゾーイ・デシャネル）と知り合うことをきっかけに人生が少しずつ変わり始める…てな感じです。
ハートウォーミングコメディーみたいなのを想像していたんですが、ギャグは所々でちょっとお下劣で、例によってジム・キャリーの超オーバーアクションのギャグがちょっとうっとうしい。消極的な人生を捨ててみたら、いろんな素晴らしいことが待ってるかもしれないよ、というメッセージは共感できるので、カールの内心の変化を真面目に描くとか、個々のエピソードをもう少し真面目なものにするとかしてたら、少しグッと来たかもしれません。
エンドロールの真ん中あたりにおまけ映像あります。
しかし…自分のことに置き換えると…。
「しまうま君、ちょっとしんどい持ち場だけど君ならできる」「しまうま君、ちょっとしんどい出張だけど頼む」「しまうま君、この仕事は本当なら別の奴の担当なんだけど、今休んでるから頼む」「しまうま君、これは少し君に申し訳ないと思うけど…（以下略）…」
てなわけで、あらゆることでYES言いまくってますけど、全然人生が好転しませんが、何か！？ むしろ暗転していってる気が…。NOと言えたらどんなに気が楽か…。お前、アホやろ、と上司に言えたらどんなにスッキリするか…あっ、これは映画と関係ないか…。
そんなわけで、ちょっとお下劣なギャグはあるものの、フツーのコメディとしてはまあまあ楽しめました。
私もしまうまさんの意見に賛成。
ほんと、「YES」「YES」で渡れりゃ、
世の中、こんな楽なことはありませんってね。
そういえば、最近のベストセラーって
勝間和代「断る力」
ですねー（笑）。
by ひょう (2009-03-21 21:53)
ひょうさん nice!ありがとうございます。
そうですよね。日本では「イエスマン」って悪い意味なんだけど…。まあ、映画の言わんとするところは、何事にも腰が重くなって、新しいことに挑戦しなくなってしまうと人生おしまいだよ、ってことのようでした。
NOマンでいる時のジム・キャリーの生活って、まるで自分を見てるようでした。レンタルDVD屋に寄って、週末は家帰って一人で映画見て…みたいな。トム・ハンクス主演で、ロン・ハワードとかが監督やったら、もうちょっと感動作になったじゃないかな…とか。
by しまうま (2009-03-22 00:05)
「マスク」の続編も「ブルースオールマイティー」の続編も断ったジム・キャリーが恋愛物やオカルトっぽい映画に出てたのでもうコメディやらないのかなあと思っていたのですが、この映画でまた彼の魅力全開にしてくれよかったです。映画、最後までちゃんと見なかったのでエンドロールの途中のおまけ映像見逃してますが、どんな映像だったのですか?
by naonao (2009-03-22 15:18)
naonaoさん nice!ありがとうございます。
ブルース～の方は顔面伸縮？ のオーバーアクションがちょっと控えめで、何となくそれなりにいい作品だったような気もしますが…。私はジム・キャリーのオーバーアクション、ちょっと苦手なんです…＾＾；。端正なハンサム俳優なんだから、フツーのロマンチックコメディでもなかなかいいんじゃないかと思うんですが…。
エンドロールの途中の映像は、仲直りした彼女と全身につけて腹ばいで滑る（冬季五輪のスケルトンの陸上版みたいな感じ）新型ローラーブレード？ みたいなので2人で遊んでる場面でした。ローラーブレードを開発したのが劇中のカールに融資つけてもらったローラーブレード屋さん。「YES」でみんな幸せになったね、みたいなラストでした。
by しまうま (2009-03-22 22:17)