どっかで見たような…。『イーグル・アイ』 [映画]
*映画のあらすじに触れてますので、未見の方はご注意を。
製作総指揮がスピルバーグとか、制作費が100億円とか、アメリカで結構ヒットしたとか…等々の情報で、ちょっと期待作でしたが……。まあまあおもしろかったけど、アイデアは何だか月並みな感じでした。
(写真はパンフレット。まさか…あの映画を部分的にパクってるのか? と思い、それに触れてるかと思って買ってみました)
お話は…。ビデオ店で働くジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)の携帯に突然女の声で電話が入る。「今すぐ逃げなさい」。何故か銀行のATMには莫大な金額が振り込まれ、自宅には戦闘機のマニュアルに自動小銃、化学兵器の原料が何者かによって届けられる。FBIに踏み込まれ、テロリストの嫌疑がかけられて逮捕されるジェリー。
同じ頃、友達とバーで酒を飲んでいたバツイチのシングルマザー、レイチェル・ホロマン(ミシェル・モナハン)の携帯にも突然電話が。いきなりマクドナルドの店の広告ビデオに息子の映像が映り、女の声で「息子を死なせたくなかったら、ポルシェカイエンに乗りなさい」と指示が。2人は女の正体も自分たちが選ばれた理由も行動の目的も分からないまま、電話の女の声の指示に従って決死の逃避行に巻き込まれる。
ジェリーとレイチェルを追い掛けるパトカーは信号に妨害され、自動操縦のクレーンに襲われる。何かしら危険なものらしいアタッシェを強奪させられたり、空軍機に忍び込んだりと、2人はあらゆるコンピューターに侵入できるらしい電話の女の助けを借りて、FBIと軍の追跡をかわしてどんどん逃げます。どうしてこの2人が選ばれたのか、どうやらここがこの映画のオチらしい。このオチは一応、「なるほど!」と思わせる。
冒頭、アラブ人らしいテロリストのキャンプを米軍が無人機で攻撃する場面があるんですが、これも一応、後半のお話の伏線になっているなど、まあまあ凝ったあらすじなんですけど…。
万能の能力を持つ女の正体は結構早い段階で分かります。しかし、その正体って…。ここからちょっとネタバレ入ります。読む人は注意です。
これで「女」の正体が分かってしまいますね。あの名作にオマージュを捧げているんでしょうか。つうか、後半のあらすじはパクリに近いかも。
で、いくら「女」が万能でも、映画の中の出来事みたいなことは実際には不可能でしょう。すべてがオンライン化されているはずがない。実際、こんな世の中になったら怖いよね、ということが描きたい映画なんでしょうけど、ちょっと無理がある気がするし、アイデアそのものがちょっと陳腐なんじゃないかなあ、と。えらい目にあった2人が最後はハッピーエンドになるので、そこはハリウッド映画的ですけどちょっとホッとするところ。息つく暇もなく激しいアクションが続き、展開の速いあらすじがさくさく進み、後半で謎解きがたたみ掛けるように進むので、「24」とか好きな人は楽しめるかもしれません。
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