Vol.2出てきた。『GUITAR'S Practicing Musicians』 [音楽]
部屋の中のCD、ごっちゃごっちゃなもんで…。ひょっこり出てきました。ハイテクギタリストのコンピレーション、『GUITAR'S Practicing Musicians Vol.2』っす。
(1991年作)
参加してるのは豪華メンバー。Eric Johnson、Jason Becker、Steve Morse、Brad Gillis、Ed King、Mark Wood(エレクトリックバイオリンの使い手)、Blues Saraceno、Steve Lukather、Nuno Bettencourt、Steve Stevens、Bruce Kulick、Reeves Gabrels、Fates Warning、Randy Coven、Marc Bonilla、Billy Sheehan…てなところです。
マーク・ボニーラはインストのアルバム(確か持ってた)出してる人でそのアルバムの中から。う〜ん…モーズ先生をちょいラテンっぽくした感じというか? ブルース・サラセノは発表したアルバムのデモ音源。
ヌーノの曲『TOO MUCH OF A GOOD THING(WHERE'S THE HOOK)』もデモっぽいですが、この人の持ち味のファンクっぽいリズムに乗っけたフラッシーなソロが炸裂です。この曲はかっこいいです。テレビ番組のBGMでも結構かかってような気がする。
ブラッド・ギルスの曲も既発のアルバムからかな。このジャケ見るまで気付きませんでしたが、Derek Sherinianが参加してました。スローなちょいブルースっぽい曲に合わせて得意のアーム使いまくりで、途中でテンポが速くなる。
ビリー・シーンはベース一本での弾き語り(?)みたいな曲です。ちょっとクラシックギター風のテーマがあって、後は超絶タッピングで鳴らしまくりで、速すぎて何が何だか。
モーズ先生は得意のアコースティックギターのソロですが、きれいな曲です。オベーションのステレオクラシックギターをDATで直録りしたと書いてありますが、ステレオで鳴ってるので2本で弾いてるみたいに聞こえますが、1本なんだろうか。さすが先生、マジで巧いです。
マーク・ウッドはこの人もアルバム出してる人で、確かジュリアード音楽院あたりを出た、ちゃんとしたアカデミックなバイオリン使いなんですが、音をかなり歪ませたエレクトリックバイオリンで凄い速弾きからギターみたいなパワーコード弾いたりするんで、音だけ聴いてると馬鹿テクのギタリストのソロみたいに聞こえます。
ブルース・キューリックはこれはオリジナルの音源のように思いますが、自分が好きなレッド・ツェッペリンの音の雰囲気を真似たZEP風グルーブを作ってみた、ということで『ZEPTUNE』という曲です。ソロもちょっとジミー・ペイジを意識してるような感じ。
ランディ・コーベンはVai社長あたりとも交遊があるらしいハイテクベーシストで、Al Pitrelliと組んで何枚かインストのかっこいいアルバム出してます。このアルバムの提供曲もギターはアル・ピトレリ。この人もアリス・クーパーのバンドの元ギタリストで、マーティ・フリードマンが脱退した後のメガデスに助っ人で参加したり、かなりの馬鹿テクさんです。
で、このアルバムで最もかっこいいのは…スティーヴ・スティーヴンスの『FUNKCAUTION』って曲でしょう。う〜ん…ちょいソウル風? 昔のディスコ音楽みたいなバッキング? に乗っけたこの人の得意技の超高速シーケンスフレーズ炸裂の格好良い曲。何風と書きづらいですが、やっぱりこの人、テクニックももちろんですが、作曲力があるんじゃないかと。ソロもよく唄ってます。Michael Monroeがサックスで参加。
それと、もう1曲。ジェイソンの曲はボブ・ディランのカバーらしい『MEET ME IN THE MORNING』。GregとMattのBissonette兄弟がリズム隊でSteve Hunterが参加してるから、David Lee Rothのアルバムに参加した頃のプレイかもしれません。だとすると、ジェイソンは体調を崩し始めていた頃なので、ゆっくりしたブルースっぽいギター弾いてますが、渾身のプレイなのかもしれません。
それと、これ買った時は得したなぁ〜と思ったのがEJの『CLIFFS OF DOVER』のLIVE。でも、これ、改めてジャケットの説明読むと、DVDで発売されているEJのLIVE AT AUSTINと同じ音源みたいです。音源はKRLU-TV for Austin City Limits'14th Seasonって書いてあります。
GUITAR RECORDINGSって今もあるのか知りませんが、出してるインストもののクオリティは高いです。このシリーズはオムニバスやコンピレーションとしては、買ってお得感があるアルバムだったなあ。
DVDってたぶんこれじゃないかと…。
しまうまさん、これは持ってます。
とにかくこれはEJでしたね。ところが、その後Austin City Limitsのブートビデオでやっている「遥かなるドーヴァー」が余りに超絶で、私のMustアイテムになってしまいました(実はDVDになったElectromagnets~2000年頃のEJライブ集に入っています、これもブート)。
それにしてもこの頃のコンピは楽しめますなあ。
by ドイツ特派員 (2007-12-09 20:15)
ドイツ特派員さん
最近連発されているトリビュートものに比べると、クオリティ高いですよね。トリビュートものは想像ですが、リズム隊が基本トラックを録音したらゲストプレーヤーに送ってギターソロだけ足してるような作りなんじゃないかなあ…。ちょい薄味。まあ、それでも買っちゃうんですが。
その辺、このシリーズもそうですが、それぞれのギタリストの個性がきわだっていて、楽しめます。
それはそうと、EJのあのDVD、ブートだったんですか。あの赤い生地に金色の飾り? のついた王子様風衣装のやつですよね。エレクトロマグネッツのライブは貴重ですね。ブログでも書きましたけど、再発になったの買いましたが、あの時代にこんな演奏やってたんだ、とたまげました。
by しまうま (2007-12-09 21:47)
DVDですが、もしかすると私のDVDは違う奴かも知れません。今度Upしてみますが、中には4つくらいライブが入っていました。
もしかしてオフィシャルがあるのにブートを買ったか?
by ドイツ特派員 (2007-12-10 07:44)
ドイツ特派員さん
私の書いてるDVDって↑のやつですね。すんません。衣装は紺でした。音や画質もいいし、てっきりオフィシャルなものかと思ってましたけど、ブートなんだろうか…。でも、やっぱり衣装は王子様風ですよね。なんか意味があるんでしょうが…。
by しまうま (2007-12-11 14:59)
このアルバム懐かしいですね。 この中ではSteve Stevensの曲が好きでしたね~。 冒頭の歪ませたリフでのオカズの入れ方にセンスを感じます。
スティーヴはこの手癖高速シーケンスフレーズをいろんな曲で連発していますね(笑) ゲイリー・ムーアの高速シーケンスを音の構成は同じで順番をひっくり返したような感じですよね~。 こういうガッツ溢れるプレイも好きです。
by (2007-12-11 18:33)
EVHさん nice!ありがとうございます。
あの曲、独特の雰囲気ですよね。普通のハイテクギタリストには書けない気がします。あのフレーズはモーズ先生におけるクロマチックスケールの速弾きとかジョージ・リンチにおけるごにょごにょ(あえて固有名詞を伏す)ビブラートみたいなトレードマーク的なプレイですよね。
このシリーズ、今も売ってるのかどうか分かりませんが、お得感のある完成度だったなあ。どっか版権持ってるところあったら再発売してもまあまあ売れるんじゃないですかねぇ。
by しまうま (2007-12-11 22:47)
FUNKCAUTION で検索してきました
Nunoの曲は後半の高速ダウンフレーズの部分が
PORNOGRAFITTIのIt('s A Monster)で使われてますね
被せているバッキングもちょっと似ています
by 布別珍コート (2008-07-24 02:44)
布別珍コートさん
こんにちは~。
このアルバム、まだ入手可能なんですかね。たぶん、今聴いてもそんなに古くさく感じないと思います。かっこいい曲多いですよね。
『FUNKCAUTION』はスポーツニュースのBGMでたまに使われていた気がしますね。独特のフレーズとか雰囲気で印象に残る曲ですよね。
Nunoのファンなんですね。私はEXTREMEのアルバムは最初のとPORNOGRAFFITTIだけ持ってますけど、初めて聴いた時、凄いギタリストが出てきたなと思ったものでした。Nunoも音を聴いたら分かるギタリストの一人ですよね。
by しまうま (2008-07-24 13:26)