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マンション購入の話(追記)。 [雑記]

 ここ最近でマンション購入を考える人なら、頭をよぎるのは一連の耐震強度偽装事件でしょう。私も書店で見かけて、イーホームズ元社長の藤田東吾氏が事件について執筆した『月に響く笛』を買ってみました。分厚い本なので、結局、読み終わる前にマンションの購入契約はしてしまいましたが。ただ、やっぱりどうしても不安なので、やたら細かいこと質問したり、それを録音したりしたので、販売会社の人は少し逆ギレしてました。

 で、その時に聞いたんですけど、あの事件以降、今は「住宅性能評価」ってのがついてないと、マンションって売れないのだそうです。素人には耐震強度の問題も設計事務所がいいところなのかもよく分からない。ゼネコンもせいぜい上場してるところかそうでないところかぐらいしか分からない。だから、何となく「第3者」による「住宅性能評価」なる言葉に安心するんですかね。でも、じゃあ、それがどれくらい客観的なものなのか、はよくは分からないんですが。

 藤田氏の本にも、事件後に住宅性能評価を求める物件が急激に増えて、建物の確認検査機関は手が足りないほど忙しくなっていると書かれていました。だけど、考えてみると、これは不思議な話です。元々、国の基準を満たしていることを確認するためにそういう機関が存在するのであって、その仕事に嘘があるかもしれないから、また評価するってことで。たぶん、今後は中古で転売する場合でも、この住宅性能評価なるものがあるなしでは値段も違ってくるのでしょう。

 だけど、将来、住宅性能評価が実はいい加減だった、なんて事件がまた起きたら、住宅性能評価のさらに検証評価(?)なんて仕事が出てくるかもしれない。屋根の上にまた屋根をつくって、それでも雨漏りするかもしれないから、また屋根を作るような。

 「焼け太り」という言葉を思い出してしまいました。私が買うことになってるマンション、入居時から警備会社の緊急何とかシステムに入っていて、鍵は何とか式でピッキングやサムターン回しに強く、ベランダのガラスのロックも空き巣が開けにくい型なんだそうです。人は不安の解消のためには惜しげもなく金を払いますよね。何か犯罪や社会的な問題が起きると、その不安や恐怖を解消するために世の中がどんどん複雑化していき、生活のコストは増えていく。暮らしづらい世の中になったものです。


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