超絶Keyは超高速Gが好き。(Derek Sherinian) [音楽]
この人もギターもの好きな人には有名なんですが、最近買った新譜が良かったんで、書いてみます。元は一時的にDREAM THEATERにいた人らしいんですが、クビになってから、『PLANET X』とか自分名義で、ハイテクギタリストと組んで結構たくさんインストアルバム出してます。最近は目が回るような超高速系の馬鹿テクさんギタリストをずら~っとゲストで並べて、自分のキーボードでスピード競争するのが好きみたいです。
Derek Sherinian 『BLOOD OF THE SNAKE』(2006年作)
メンツは…Zakk Wylde、Slash、Yngwie Malmsteen、John Petrucci、Tony Franklin、Simon Phillips、Brad Gillis、Brian Tichy…てな感じです。
この人の曲調、どっちかつーとダークで、変拍子ビシバシ~の、と言って、かっこいいロック系のリフの曲もあったり、どっしぇ~~というウルトラ速弾きギターとバトルはするわで、全体にプログレが好きな人にはたまらんつくりなんでしょうが(EL&Pとか好きな人ははまるんじゃないかと…)、調理がコッテコテすぎて聴きすぎると音楽脳がメタボリック症候群になりそうです。それに、キーボードなのに思いっきり歪んでいて、しかもギターっぽいフレーズが好きらしく(おまけに凄く速い)、長時間聴いてると疲れます(でも好きです)。
かっこいいのは、イングヴェイとザックのバトルが聴ける曲。疾走感のある曲で互いにまったく違うカラーで弾きまくり。前の別のアルバムでも2人がバトルする曲あったはずですが…。ザックは基本はシンプルなペンタトニックスケールの使い手で、タッピングなどのトリッキーな技もあまりやらない人ですが、速度では速弾き大魔王のイングヴェイにまったく負けません。ギター雑誌で読んだことありますが、ザックのギターは通常のゲージセットだと3弦ぐらいにあたる太さの弦を1弦に張る独特のセットで、しかもレスポールを使っているのにまるでアームを使ってるような振幅の大きなビブラートをぶちかまします。
このアルバムにはちょっとAOR(死語か?)っぽいスローな曲とか、ボーカル曲も入っていて、適度に緊張を抜いてくれます。1曲はたぶんザック自身が唄ってるんだと思いますけど、オジーのバンドの新譜みたいに聞こえます(節回しも何だか似てる)。ジョン・ペトルーシが参加してる曲は1曲目ですけど、変拍子のかっこいいプログレインストで、いきなり聴いてる方は持って行かれます。イングヴェイもほぼ全開でぶっ飛ばしてますので、お腹いっぱい、って感じです。
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