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終戦の日 [雑記]

 あまり政治的なことを書いてブログが荒れるのは困るので、控えたいんですけど、さすがに世間では大きな話題になっているので少し書いてしまいます。

 小泉さんの靖国参拝は個人的には反対。でも、その理由はいちいち書きません。多分似たような考えの人がいろんな所で膨大な時間をかけて議論し、その最大公約数的なところに収れんしていくような話でしょうし。何より、自由選挙が保障されているこの日本で、自分たちが参加した選挙で選ばれたリーダーが「何があっても行く」と言ってる以上、そりゃ結果として自分たちの判断の結果でもあるわけで。

 少し引っかかったのは、小泉さんの参拝後の会見、「戦争で犠牲になった方々の上に今の日本がある。命を落とさなければならなかった方々に感謝と敬意を表するために参拝した」という談話。

 私の父親は終戦時は小学生だったから戦争には行っていない。昔の家庭だから、子沢山で、お金がなくて大学には行けず、小さな会社で40年のサラリーマン生活を勤め上げた。お国のために働いたわけではないけど、戦後のニッポンを支えた働き手の一人だろう。税金もたくさん納めたはずです。
 やっと年金で生活できるようになった世代だけど、医療費や税金の値上げで、そうした世代をまたぎゅうぎゅうに締め上げている政策のひとつが今のいわゆる「改革」だったんじゃないかな。ウチの両親は年金でぎりぎり生活できてるだけ、まだましかもしれませんが。

 今の日本があるのは、戦争で亡くなった方たちのおかげ、はいいんだけど、今の日本を支えてきた人たちには感謝の「か」の字も表していない気がするんですが…。小泉さんは広島や長崎の被爆者との対話もかたくなに回避していると聞く。「感謝」の言葉が妙に白々しく聞こえました。

 参拝を批判した加藤紘一さんの自宅に放火される事件もあった。誤解を恐れず言えば、もちろんテロは許されないけど、狙うなら、どうしてSPに守られた本人を狙わないのだろう。腹を切る覚悟があったら、警察官がいたって突入すればいい。本人に直接文句のひとつでも言えばいいのに。
 どうして、年老いた母親が暮らす古い家をこっそり狙うのだろう。何だか嫌な世の中になってきたなあ、と思います。


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コメント 2

まる

小泉さんの参拝はあくまで選挙公約の実行でしかないですよね。だって総理になる前は小泉さん靖国参拝なんてしてなかったんだもん。任期が終わったら、きっともう参拝しないのでは…。
ある意味筋は通っているけど、気持ちの入った行動ではないと私は思います。

でもそんな総理が立ったのも「必然」、「偶然」はないのです。笑。
by まる (2006-08-16 16:08) 

しまうま

 まるさん

 自分が戦没者かその家族だったら、と考えると、別に首相が来ようがどうしようが、どうでもいいと思うんですよ。家族には来てほしいと思うだろうけど。もちろん、どうしても来てほしい、と願う人もいるだろうけど、時の首相が足を運ばない、ということと、戦没者を粗末に扱っているということは同義ではないでしょう。追悼のありようは、まさに「心の問題」であって「形の問題」じゃないはずですもの。

 神社としての存在意義は別におくとして、戦前を象徴するものとして、当事者の意向などまったくおかまいなしに、小泉さんを含む「(小泉さん自身が言うところの)勢力」と「それに反対する勢力」がその意義付けをめぐって互いにけん制しあっている、という構図にしか見えません。
 それは誰にとっても、本意から外れたところにあるんじゃないかと思うんですけども。
by しまうま (2006-08-16 17:02) 

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