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そうだ。京都行こう? 『A Guitar Supreme』 [音楽]

 関西ではたぶんやっていないと思うのですが、JR東海の「そうだ、京都行こう」というCMがあって、そのBGMに効果的に使われているのが映画『サウンド・オブ・ミュージック』の『My Favorite Things』。仕事で疲れた頭にこの旋律が響いてくると、つい「あ~どっか旅行行きたいな~」と思ってしまうのです。元々関西出身だから、長くなっていた東京暮らしでも、京都って別に「あこがれの古都」というほどでもないんですが…。

『A Guitar Supreme』の『My Favorite Things』(Mike Stern)(2004年作)

 で、このアルバム。80-90年代にハイテクギタリストの虎の穴だったシュラプネルレコードの主宰者マイク・ヴァーニーの兄弟(?)だかのマーク・ヴァーニーさんがやってる「トーン・センター」というジャズ・フュージョン系のインディペンデントレーベルで出した、フュージョンのコンピものです。趣旨としてはジョン・コルトレーンのカバーをちょいロック系、フュージョン系のギタリストが弾くというもの。

 メンバーはややロック寄りの人がエリック・ジョンソンとかグレッグ・ハウ(黒人の馬鹿テクギタリストです)とか。グレーゾーンがスティーブ・ルカサーとかフランク・ギャンバレ、ロベン・フォードあたりかな。で、バリバリのフュージョンの人としては有名な人ではマイク・スターンが参加してます。

 巧いギタリスト好きの私としては、フュージョン系のギタリストも結構試しに聴いてみたんですけど、何とかいけるのがハイラム・ブロックとフランク・ギャンバレあたりまで。マイク・スターンはかっこいいな、とは思うんですが、ピンと来なかったのです。ジャズって、曲の中で頻繁にスケールやキーを変えたりして、構成が複雑な場合もあるので、私の耳ではメロディが追いきれない(うまく印象に残らない)場合もあるんですね。

 で、前置き長いですが、このアルバムのマイク・スターンの演奏は、すごく良かったです。音数が少なくて、ほとんど歪んでないクリーントーン。ジョン・コルトレーンの演奏よりオリジナルの映画の挿入曲の雰囲気に近いような。聴いてると、ふら~っとどっかに旅に出たくなる音です。

 JR東海のCMを(たぶん?)見てない関西の人は何とも感じないかもしれませんが…。見てた人でもこんなこと考えるの私だけかもしれませんけど…。というか、大阪からだと京都って京阪電車で淀屋橋から40分ぐらいだし…。


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コメント 2

sakura

YMOで音楽に目覚め(笑)→フュージョン→ジャズ→ロック 
こんな音楽遍歴のアタシ。
しまうまさんの押さえどころ、かなり鋭いですね。
とても聞いてみたいです。明日CD探しに行こうかな…

京都、大好きです。ホントに。
高校の修学旅行、大人になってからも何度か行きましたが、
札幌から行くとなると、しょっちゅう行けるもんでもありません(笑)
by sakura (2006-07-30 20:21) 

しまうま

 sakuraさん
 
 おっ、北の大地からだったのですね。こんにちは。同じシリーズでマイルス・デイビスのも出てますよ。フュージョン好きなら買ってもいいんじゃないでしょうか。ハズレだったらすみません…。

 私の音楽遍歴は…。中学の時は某フォーク歌手(ちょっと恥ずかしいので、あえて名を秘す)…当時の彼女にフラれ(←こんなんばっかし)、イーグルスの『呪われた夜』でロックに目覚める(曲名に深い意味はありません…)…高一でZEPの『狂熱のライブ』を見る…。先生に隠れてバイトしてレスポール買う…(以下略)。
http://www.jtnews.jp/cgi-bin/review.cgi?TITLE_NO=5509

 ぜ~んぜん関係ないですけど、札幌って「蠍座」って名画座あるでしょう。ずいぶん前に出張で行った時に入って、一発で気に入りました。小さな喫茶室がくっついていて、すごく感じいい映画館でした。札幌まで行ってて映画見てるのもどうかと思いますが…。
by しまうま (2006-07-31 11:16) 

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