SSブログ

吉祥寺と猫の映画。『グーグーだって猫である』 [映画]

 *映画の内容に触れてますので、未見の方は注意して下さい。

 ここ数日の激務と休日出勤で疲れて、平日に代休を取った私。で、そんな時はやっぱり癒し系映画ってことで。お茶の間で人気のハイテクギタリスト、マーティ・フリードマンも出てます。有名な原作らしいですが、読んでません。

 お話は…小泉今日子演じる人気少女漫画家麻子は長く飼っていた雌猫サヴァとの死別のショックで作品が描けなくなる。心配するアシスタントの上野樹里や森三中。やがて、麻子は新しく猫を飼う決心をする。家にやってきたのはアメリカンショートヘアの雄猫で、体にぐるぐるの渦巻き模様のある「グーグー」。
 グーグーとの生活で、麻子は創作意欲を取り戻す。謎めいた青年との出会いとか、上野樹里の彼氏とのドタバタとか、なぜか梅図かずおが出てきたりと、ちょっとオフビートな取りとめのないやり取りが続いたと思うと、麻子は重い病に倒れる。快方に向かわず、精神的にも病んでしまう麻子の前にある夜、死神が現れる。「あなたが会いたいと思っている人を連れてきた」と死神が麻子をカフェの中へいざなうと、そこには意外な人物が待っていた…。

   グーグー.jpg (パンフ買わなかったんで、映画館にあったチラシ)

 マーティは英会話教室の先生役。なぜかカメラ目線で話したりして、物語の狂言回しみたいな不思議な役です。DMCみたいなチョイ役かと思ったら、結構重要な役です。これは本格的な映画デビューと言えるのではないでしょうか。物語は東京の吉祥寺の美しい街並みの描写を交えながら進みます。私、中野・高円寺界隈に10年以上住んでたんですけど、吉祥寺がこんなにお洒落な街とはついぞ知りませんでした~。もっと遊びに行けば良かった…。

 前半のドタバタしたところは話が拡散しているようで意図がよく分からず、途中で帰りそうになりますけど、麻子が病に倒れるあたりから、ど~んと話は重くなり、死神の力を借りてある人物が麻子と再会し、思い出を語り合う場面は涙腺が危ういかも(『プライベート・ライアン』や『バルジ大作戦』で泣ける私は全然平気)。

 小泉今日子さんはアイドル時代を知る者としては、きれいなままだなぁという感じです。猫好きでちょっとインドア系の不思議ちゃん系かつ繊細な女性の役柄にはまってます。劇場はやっぱり猫好きっぽい不思議ちゃん系の若い女性が多かった。その中におっさんは私ともうひとりいましたが、そのおっさんは何故か、本編前の予告編の段階からいびきをかいて寝始めました(!?)。途中で、前の席の女性が起こしましたが、また寝てしまいます。睡眠時無呼吸症候群らしく(かなり太ってる)、途中で息が止まります。で、思い出したように、ブォ~といびきをかき始めます。で、エンドロールの前にそそくさと帰っていきました。何だったんだろう…。『グーグー』を見ながらグーグー寝てました(ダジャレ………ではなく、実話)。

 え~話が大きくそれましたが、映画ですが、人と暮らすペット(猫)は実は人と一緒にその人生の一部を歩んでいるんだよ、大切な一緒の時間を過ごしているんだよ、ってことがテーマなんでしょうか。感動する~とまでは行かず、うまく言えませんが、感動度で言うと(あくまで『Uボート』で泣ける私の場合ですが)くしゃみが出そうになって、途中で止まった感じというか。
 猫好きな人や吉祥寺に思い入れのある人(マーティのファンも)は見てもいいかもしれません。


 *番外…ストーリーに触れてますが、この映画、あまりストーリーがありません…。

 くしゃみが出そうで出ないような感じでエスカレーターを降りてきたら、一階下の映画館で全然違う映画やってました。どうせ休みだし、映画館をハシゴです。ロシアのカーアクション映画『ストリート・レーサー』。

  ストリートレーサー.jpg (写真はパンフレット)

 え~お話は元戦車兵のステパンが美人の走り屋と知り合い、ステパンが元彼と喧嘩をしていると、何故かロシアンマフィアの盗難車取引に巻き込まれ、そうこうしていると美人の彼女が何故かさらわれ、それを追いかけるためにカーチェイスをやってるうちに最後は悪者が殺される…というお話です。ロシアでは大ヒットしたそうですが…。
 もっと簡単に言うと、『ワイルド・スピード』、『TAXI』、『60セカンズ』を足して3で割った感じ(?)。

 冒頭、いきなり、何の脈絡もなく、ロシア軍の戦車T72(80?)が2台でレースをしてます。泥んこの演習場みたいなところをかなりの至近距離ででかい戦車が走り回ります。で、走り屋がレース(ゼロヨンとジムカーナを足して2で割ったような感じ)をやってるのが、何故か空軍の飛行場。そこへ、何と戦闘機が! たぶんスホーイのSU24フェンサーです。アフターバーナーはたぶんCGだと思いますが、機体は実機みたいに見えます。何だか分かりませんが、そこだけさすがロシアです。

 この映画、カースタントを『ボーン・スプレマシー』とかを手がけたロシア人スタントマンが担当したらしいんですが、肝心の車が全然速く見えないのが残念。ワイルド・スピードでもあったけど、運転席のNOSシステムのスイッチを入れると、いきなりスピードメーターがオーバー200キロに入るんだけど、見た感じ100キロ出てるかどうか。スピード感がない! アクションにはCG使ってないらしくて、実車でやってると、かなり危険なことやっててもあんな感じなのかもしれません。公道上だしね。
 ただし。出てくる車はフェラーリのほかはインプレッサやフェアレディ、MR-2そして、やっぱりFDのRX7も出てきます(悪役の元彼の愛車)。ロシアでもRX7売ってたんですね。つうか、世界中の若者に人気あるんですね。そこはちょっと良いところ(ストーリーと関係ないけど)。


nice!(2)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 8

ダッタン人

ドウモデス。

私も中野、高円寺には長い間住んでましたよ。それと、吉祥寺にも。
吉祥寺は昔から多摩地区では一番大きな街で、所謂デート・スポットでしたね。今はどうかな?
でも、地元ってなかなかウロウロしないもんですよね。
大学とか会社とかに通うのに住んでいて、そことの往復で毎日が過ぎて結局、渋谷とか新宿とかの方に顔を出す機会が増えてしまうという。

それにしても、しまうまさんもあの辺に住んでたんですか。
実はどこかで見かけていたりして・・・。
20年くらい前は、メタル・ボーイズの温床と化してましたが今はどうでしょうね、懐かしいな。

そう言えばこの映画、猫とマーティ・フリードマンと小泉今日子ですか?そして吉祥寺。

むかし、知人に小泉今日子のツアーのバックメンバー(ギタリスト)だった人がいたんですが、こうしてみると興味があるというか繋がりがあるというか。

でも、俺が観に行くタイプの映画じゃないかなぁ~・・・。
でも、次のやつはなかなか面白そうですな。
といってもよくあるB級映画ではないですか?
あの、垢抜けないやつ。
ホラ、ヨーロッパのB級メタル・バンドって昔、よくあったじゃないですか。
あの、1980年代初頭New Wave of ~なんとかって。
あの当時ゴロゴロ出て来てた。
あの手じゃないですか?
しかし、あれが好きだという人は好きなんですよねぇ~・・・。
どこかに通じるニオイ。
みたいなものがあるんでしょうか、ねぇ~・・・。
by ダッタン人 (2008-09-20 12:48) 

しまうま

 ダッタン人さん nice!ありがとうございます。

 高円寺に住んでたというと、それなりに「いいな~」という人いましたけど、実は住んでみると、意外に不便というか。私、喫茶店が大好きなんですが、高円寺は喫茶店がなかったですね。ちょっとお洒落なカフェとかバンドマンが集まる風の店はあるんですよ。しかし、スポーツ新聞と漫画雑誌が置いてあって、モーニングサービスとかやってる関西風の喫茶店がないんですよ。

 この映画に出てくる吉祥寺はガード下の安そうな汚い居酒屋とか、メンチカツ売ってる肉屋とか出てきて、同じ東京でも代官山とか六本木風のお洒落さじゃなくて、今どきのアコギ抱えて駅前でうなってる系の若者にぴったりの街って感じの描かれ方です(実際アコギのバンドマン出てくるし)。
 東京で、こんな風に金持ちでもなく、貧乏でもなく、ふわふわっと暮らしたいって人、多いんじゃないかな。猫と一緒に。そういう「イマ風」の空気はよく出てる映画でしたよ。

 小泉今日子さんは確かに少し歳はとったけど、女性にしたら理想的な歳の取り方なんじゃないかなあと思いました。これからどんどん映画とかドラマに出てきそうな気がします。

 マーティの次作って、もろメタルのドキュメンタリー映画じゃないですか? そのままミュージシャンの役で出てくるのかな。この映画は英語教師の役でしたが、ヒールの高いブーツにどくろのTシャツとか着てて、メタルギタリストのマーティのまんまでした。なかなかいい味出してましたよ。さすがにギターは弾きませんでしたが…。
by しまうま (2008-09-20 13:40) 

キキ

こんにちは。
ガーデンシネマとシネ・リーブルを梯子されたんですね~。

睡眠時無呼吸症候群のおじさんはまったく迷惑ですよね。
でも多分、夜は寝てるつもりでも熟睡できず不覚にもお昼に寝ちゃうんでしょう。映画館ではなく、早めに病院に行って治療していただきたいものです。
不思議ちゃん系だって怒りますよね。


by キキ (2008-09-21 19:31) 

しまうま

 キキさん nice!ありがとうございます。しかも! おお~っ、200nice!目ですね…って賞品も何もありませんが…。

 とりあえずお礼…。<(_"_)> 

 不思議な人でしたよ。整理番号は一桁(早く行きすぎちゃって私が一桁で、その前にいた)だったから、たまたま通りがかって時間をつぶすのに適当に入った感じでもなかったです。見たくて足を運んだはず。でも、本編の前の次回上映作の予告編の段階で寝ちゃってました。座ってから約5分ってとこかな。

 女の子は映画始まってすぐ、「大丈夫ですか?」と一度起こしたんだけど、すぐにまた寝始めたので、途中で映画館の人を呼びに行ったようでした。映画館の人が見ていてちょっと静かになったけど、しばらくするとまたいびきが…。この映画で泣こうと思ってた人は台無しになったかも。キキさんの言うとおり、具合が悪かったのかな。
by しまうま (2008-09-21 21:53) 

ドイツ特派員

睡眠時無呼吸症の私でございます(苦笑)。デブ系の無呼吸症は、恐らく気管が狭くなっているのが原因かと思います。が、実際肥満と無呼吸症は必ずしも因果があるわけでなく、私などは「全部健康、でも無呼吸症」という厄介な状態です。原因は脳が呼吸の信号を止めていることがあるそうで、結構少ないんだそうです。一般的に一番多いのは、舌を支える筋肉が口の形から弱く、喉に舌が落ちて気管を塞ぐこと。以上無呼吸症小ネタです。

吉祥寺ネタ。昨日行った筋少コンサートのオーケンのMCで、「なんだあ、武道館だからもっとあがると思ったが大したことねえじゃねえかあ!まああれだ、吉祥寺マンダラ2程度だなあこりゃあ!」で場内爆笑、ところがそのあとオーケンかみまくり。やっぱマンダラ2とは様子が違ったようで。

あと吉祥寺っていうのは若者に一番人気のある東京の街だそうで、そこの女子大生も美人が多いらしいです。ICUや成蹊大学があるのかな?

キョンキョンは恐らく女性に人気のある女性でしょう。篠原涼子なんかも同じカテゴリーかも知れない。

で、ロータリーネタで、ユーノスコスモのプロモーションビデオが何故かうちに未開封で存在します。要りませんか?
by ドイツ特派員 (2008-09-23 00:57) 

しまうま

 ドイツ特派員さん

 >未開封のコスモのビデオ
 あの3ローターのリッター3キロしか走らないコスモのですか! それは是非ほしいです! う〜ん…私の持ってるインストのCDを何枚かRに焼きますんで、それと交換しますか。今は入手困難なやつがいいですよね。詳細は後日メールでも。

 >無呼吸症候群
 そういや、この前検査されたんでしたよね。ウチの親父もたぶんそうでしたよ。むしろやせ形ですけど、酔っぱらって寝てる時はいつもいびきが途中で止まっては「ぐはっ!」って感じで再開してました。
 私もすごく疲れている時にはたまになってる気がしますね。遺伝なのかな?

 しかし、ドイツ特派員さん、音楽関係は現役バリバリですねえ。私は何だか仕事(だけじゃないと思うんですが)やらもろもろでちょとお疲れ気味で、休日はごろごろしてるうちに終わっちゃいますですよ。
by しまうま (2008-09-23 13:52) 

ドイツ特派員

しまうまさん、

ビデオの件了解です。メールアドレスは、私のBlogのコメントにあるアドレス欄に入れてもらえれば私だけがわかるようになるはずです。こっちもレアな奴を探しときます。うーん、横関敦の「Get away」CDか、日下部正則か、はたまた松川Ran敏也の「Burning」LPからのCD落としか、Eric JohnsonのブートレッグDVDか....。殆どジャパメタばっかじゃねえの?

無呼吸症ですが、やはり疲れていると酷いみたいです。「みたいです」というのは、妻しか分からず自覚症状がないんで。先日久坂部羊の「破裂」という小説を読んでいて、もしぽっくりいければな、と思いつつそんなに上手くは行かないですね。

私の音楽関係は典型的な「なんちゃって」で御座います。「遥かなるドーヴァー」、練習したは良いがイントロとアウトロのフリーなところは原曲の速度の1/10(笑)。途中の早弾きもなんちゃって。で、この曲は実はEricにしては簡単な曲なんですね(あくまでスタジオ盤は)。ああ、嫌だ嫌だといいながら練習しているので一部ではマゾ呼ばわりです。
by ドイツ特派員 (2008-09-24 00:24) 

しまうま

 ドイツ特派員さん

 分かりづらいですが、このブログのプロフィールのところにフリーですがメアド入れてあるんですが、それだと駄目ですか? スパム対策なんですが。
 もしうまく行かないようでしたら、普段使ってる正規のアドレスの方をドイツ特派員さんのブログに入れます。

 そうですか~。ジャパメタのインスト対海外のマイナー系インストの戦いですね。恐ろしい戦いになりますね…。マニアックすぎて誰も関心を持たないでしょうが…。

 う~ん…何がいいですかね~。まあ、何度も取り上げてるタマスさんは入れるとして、個人的にはデイブ・ウーリッヒは押しですね。んんん~。ラリー・ミッチェルもかな。んんんんん~~~~~。何がいいかな~。う~~ん…。
by しまうま (2008-09-24 17:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。