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クールな切れ味。Wayne Krantz [音楽]

 最近、70~80年代ロック好きのおっさんの間で「見た?」「凄かった」で何の話題か分かってしまうEric ClaptonとJeff Beckの日本ツアー。で、その記事を読んでて、えっ!と思ったのが、ジェフ・ベックのバンドのベーシスト。
 前にsorapapaさんがこの記事のレスで教えてくださったベーシストのTal Wilkenfeldだったんですが、写真見てちょっと驚いた。若い女性(しかも結構な美人)なんですね。知らんかった~。名前の雰囲気から、ごついひげ面の黒人のおっさんみたいなのをイメージしておりました。
 で、タルさんと言えば、ソロに参加してるのがこの記事で知ったWayne Krantzなわけで。ジェフ・ベックのコンサート見た人が「おお~っ! 何だあの馬鹿テクの女性ベーシストは?」となった時、必然的にウェインのプレイも聴くことになるのかな? ということで、これです。


  WAYNE KRANTZ.jpg Wayne Krantz 『SIGNALS』(1990年作) このジャケはどうやら再発されたもので、出た時は別のジャケみたいです。

 これが1枚目みたいです。sorapapaさんも書いていたけど、メタル系のようなハイテク技を使うとかじゃないのですが(そもそもフュージョンだし)、アウト気味のフレーズがめっちゃ切れてます。アウト気味と言ってもメロが分かりづらいという感じでもなく、ギターはよく歌ってる。クリーントーンのカッティングもスパスパ決まる。
 ハイテク技を使わないと言っても、フュージョンのギタリストの中では音数多い方だと思います。結構速いところはエグイ弾き方してるように思います。ライナーノーツによると、バークリー出てるみたいで、伊達じゃありません。さすがにテクの方はそれだけのレベルの人ってことですね。あともう一枚とライブ盤が出てて、どっちも買ってしまいました。

 リズム隊抜きで、エレクトリックギターだけで弾き語り風に鳴らしてる曲がいくつかあって、弾きまくりが好きな人はちょっと退屈する部分もあるかもしれない。でも、リズムが入ってる曲はかっこいい曲あります。M4『Don't Tell Me』など3曲にDennis Chambersが参加。アルバムタイトル曲の『Signals』は変拍子がビシッと決まっててかっこいいっす。
 ジャケ写真見てると、シングルコイルのストラト使ってて、ちょっとジャリっとした硬質な音がホンの心もちロックっぽいと言えばロックっぽく、バンドもシブいトリオ編成。即興演奏がメインのソロの掛け合い(ボーナストラックに入ってるライブ音源2曲)なんかは昔のクリームみたいな雰囲気もあります。

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コメント 4

sorapapa

タルちゃん見てきましたよ、生で。
自分以上のサイズのジャズベ(サドウスキー製)をブインブインうならせてましたよ!かっこよい!
ウェイン・クランツの痺れる位のクール且つスリリングなフレーズをぜひ堪能して欲しいものですね。
by sorapapa (2009-02-28 01:23) 

しまうま

 sorapapaさん

 いや~。タルちゃんがあんな小柄な女性だとは思ってなかったので…。しかもネットで動画見ましたが、凄い馬鹿テクですね。ソロアルバム、ポチっとしてしまいました。
 ウェインはトリオ編成のシンプルな音といい、芯のある硬質なギターのトーンといい、どこかロック系のDNAを感じる人ですね。

 ところで…。エリックとジェフのライブのレビューは…期待してます。
by しまうま (2009-02-28 12:11) 

rei

こんにちは〜〜!!おひさしーです!

そうそうそう!!
なんてタイムリーな話題でしょうか♪
何日か前に、NHKのBSでジェフ・ベックのライブやってて
観たんですが、ベーシストに超びっくり!!!!!!!!!
私、彼女のこと全然知らなかったんですが
ベースソロで目が点になりました。
見た目がバリバリのミュージシャンって感じでもなく
ふつーの20数才の女性ってところがまたなんかすごいですよね。
ジェフ・ベック自身も彼女をすごい賞賛したまなざしで見てて
ジェフ・ベックのライブっていうよりも
イントロデューシング・彼女っていう感じのライブでしたよ。

それにしても
ジェフ・ベックって昔からちっ・・・・・・・・とも
変わりませんなー。
髪型も何もかも・・・・。
年々変貌を遂げていくクラプトンと対照的ですね。
(クラプトンの枯れ方は、男の色気があり好きですが。)
なんかベック・・・・ある意味妖怪のようだ(笑)。
by rei (2009-02-28 13:42) 

しまうま

 reiさん

 私も某動画サイトで見てたんですけどね。ジェフ・ベックがタルちゃんのソロタイムになると、「どうだ!」って感じで聴衆にアピールしているようにも見えました。ジェフの年齢考えると、娘…か孫? に近い年齢かも。

 ベースって手が小さくて握力のない女性には向かない楽器のはずなんですけど、彼女のプレイはそんなの全然関係ないって感じですよね。
 見た目のインパクトだけでなくプレイヤーとして残っていくには、何か彼女ならではの個性みたいなんが出てきたらいいなあと思います。前に書いたタッピング女王のジェニファー・バトンみたいな。

 しかし…確かにジェフ・ベックってホンマに見た目もプレイも変わりませんね。全然老けないし衰えない。ギターは相変わらずギャ~ピィィ~グワ~~ン…ピロピロピロ…ギュィ~~ン!!って感じでとんがりまくってるし。ちょこっとタッピングとかやってたし(某動画サイトで)。
 エリック・クラプトンはクリーム再結成のDVDでは「おっ、こんなに弾く時もあるんだな」という感じの音数の多さでしたよ。実はまだまだテク衰えてないとみました。ジミー・ペイジは…かなり好きですが、その辺はナゾですね。
by しまうま (2009-02-28 15:07) 

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