ちょっと冷遇気味? クレイグ・ゴールディ(Craig Goldy) [音楽]
もういっちょう、マイナー(でもないか?)な人をば。
この人、一番名前が売れたのはDIOにいた時かな。Vivian Campbellの後釜で入ったんですよね(確か)。ロニー・ディオも巧いギタリストを選ぶ確かな目を持ってる人です。
CRAIG GOLDY'S RITUAL 『HIDDEN IN PLAIN SIGHT』(1991年作)……う〜ん…結構かっこいい曲入ってるのに、ジャケットのさし絵のセンスはちょっと…( ̄△ ̄;)
DIOを出た後に、確かヴォーカル入りのソロアルバム出して、ちょっとグランジとかそっちの方向に行っちゃってたような。この「HIDDEN〜」は輸入盤で買ったんで、ライナーがなくて詳しくは分かりませんが、クレイグさんがDIOに入る前のデモ音源みたいなのを集めた作品だったと思います。ボーカルがDavid Glen Eisley(元GIUFFRIA)って人とMike Stoneって人が参加。インストが2曲入ってます。インストはちょっと短いけど、この人の持ち味の、符割りが崩れたようなすっ飛ばし気味の速弾きが炸裂です。歌入りの曲もなかなか格好良くて、M1は結構車の中で聴いてます。レインボーの『バビロンの城門』を好きな人は当たりに近いんじゃあないかなと…。
この人、ギター雑誌でソロにメロディがない、とか酷評されてたことありましたけど、私は結構好きです。歌入りの曲では、意識的だと思うんですけど、ちょっと引っかかり気味のスタッカートをよくやってて、ハイテク化したリッチー・ブラックモアって感じなんですよね。だから、雑誌のインタビューでもクレイグさんがこのアルバムについて、「90年代なのに80年代のレインボーの焼き直しのような音だと批判された」てなこと話してたの読んだ気がします。その話の前段として、要するに昔に録音した古い音源を集めたアルバムだったのに、ということを話していたかな。
クレイグさんは80−90年代に出てきたハイテクギタリストの中ではあまり評価する声を聞きません。しかし、DIOの前に在籍していたGIUFFRIAのライブビデオ(レンタルでした)を見たことありますが、ソロタイムでは、仰向きに寝ころんだ助手みたいな人にフレットを上にして水平にギターを支えさせ、ひざ立ちになった姿勢で、フレットの上でピアノの鍵盤を叩くような感じで、両手を使ったかなり複雑なタッピングをやってました。
得意技は右手でネックのローポジションをミュートし、左手の運指だけでピッキングなしの超高速フレーズを鳴らす、というのもあるみたいです。在籍時のDIOのライブビデオは買ったんですけど、ソロタイムはなかったなあ…。ダグ・アルドリッチには長いソロタイムがあったのに…。
巧いのはまあ前提にあるとして、実はかなり器用な人なんではないかなあ、と思いつつ、今参加してるDIOの最近のアルバムとか聴くと、なんかやっぱりちょっとくすんでるかなあ…。
>『バビロンの城門』
ということは中世的なクラシックをモチーフした感じですけね。
聴いてみたくなります。
by (2007-02-02 23:32)
hi-loweさん
こんばんは〜。nice!ありがとうございます。う〜〜む……でも、ネオクラって感じじゃあないんですよね。レインボーの速い曲の雰囲気に近いっていうか。良い意味でちょっと古くさい感じです。
by しまうま (2007-02-03 00:17)
このアルバムは大好きで結構聞いています!
DIOを首になった後の作品ですが
ロニーのクレイグに対する作曲能力が?
という評価で彼のアルバムはマイナス評価からのスタートと感は否めませんが…(世間的に)
ただ、入手されたかたは気に入っていると思います。
なんせ、中古で見たことありませんから
音とは関係ありませんがジャケットはクレイグ画伯?のものらしいですが
これが、よりB級感を醸し出しているのかも
by naganaga (2014-07-02 08:52)
naganagaさん
こんな開店休業中のブログにコメントありがとうございます。そうですよね~。中古では見かけませんよね。買った人は「いい買い物した」と思って長く持ってるのかもしれません。私は1曲目がすごく好きですね。リフもギターソロもかっこいいと思うんですが。ジャケはクレイグさんご本人のものだったんですね。
ロニーは晩年にバンドにクレイグさんを呼び戻していたんじゃなかったかなあ。まだまだ消えないで頑張ってほしいギタリストですね。
by しまうま (2014-07-02 19:35)